韓国の伝統的な朝ご飯ってどんなの?
その伝統的な朝ご飯は、ほどよく脂がのったイシモチを焼いたもの、
白菜や大根のキムチ、もやしやほうれん草のナムル、卵焼き、
韓国のり、テンジャンチゲなどの定食です。日本の伝統的な朝ご飯にも似ています。
実際、食べてみると、この朝ご飯定食の奥深さがわかります。
おかずのほとんどはおだやかな味で、体にいいものです。
伝統的な朝ご飯です。
李朝の王様が食べた高級魚とは?
韓国でよく食べられているイシモチは姿が美しく、李朝の王様が食べた高級魚です。
生の場合は「チョギ」、干したものは「クルビ」と言います。
特にクルビは贈答品としても有名です。
南大門市場や百貨店に行くと、束になってくくられたイシモチが
何万円もするぐらいです。あっさり上品な白身のクルビは、朝ご飯にぴったり。
小ぶりでほどよく脂がのったクルビだと胃に負担がかかりません。食べると、
体が起きてくる感じがします。
このイシモチ、ご飯、ナムルなど一式がセットされたアルミのおぼんが
自分の前に置かれるだけで幸せです。
なんだか日本の高級旅館の朝ご飯のようで、気分も上々。
正しい朝ご飯を食べて、正しい1日が始まるって気持ちになってきます。
韓国好きの日本人の中には「この朝ご飯を食べると、
韓国に来たって気がするね!」「日本に帰る日、あの朝ご飯を食べて、
また、来るって誓うんだ」という人もいます。
私もそのひとりです。韓国の伝統的な朝ご飯定食は、
朝から開いている食堂に行けば、食べられます。
普通すぎるなんて言わずにぜひ、一度食べてみてくださいね!