シェル・シルヴァスタイン さくえ
ほんだきんいちろう やく
この本を読んで生まれたつづきのおはなし

やがて、おじいさんは天国に旅立ち、それから、何年かたって、幸せそうな
家族が切り株のそばにやってきました。
「あったぞ!あったぞ!この木だ!!」
切り株を愛しそうに見つめながら、お父さんが子どもたちに話しをはじめました。
「この木のお蔭で、おじいちゃんはいつも助けられたんだよ。おじいちゃんの
アルバムには、小さい頃から大人になってからも、この木と一緒の写真が残ってる。
恋をしたとき、人生に疲れた時、をお金に苦しかったとき、いつもこの木が実を
くれ、枝をくれ、最後は幹まで差し出して助けてくれたのだそうだ。
この木がいてくれなかったら、ぼくたちの今の幸せはなかったかもしれないんだ。」
「ふうん。この木は、ぼくたちの恩人なんだね!」
「そうなんだよ。だから、お父さんは、この木をずっと探していたんだ。
やっと見つけたよ。ようし!ここに家を建てよう!
この木の切り株が家族の集まるリビングにくるように。
もしかしたら、生きていて脇芽をつけてくれるかもしれないから、
明り取りもちゃんと入れてあげよう。」
木は、神様からの祝福だと思いました。こんな形で、ご褒美が
いただけるなんてこれっぽっちも思っていなかった木は、ありがたくて
ありがたくて、とても幸せでいつまでもニコニコと大切な友人の子どもと
孫たちを愛しそうに見つめ、心は感謝で溢れていました。
『あなたがいるだけで』の歌に続く
このつづきのおはなしに感動してくれたかたがおおきな木の本を手にして読んで、
優しい気持ちに包まれ、家族だんらんの幸せな時間となりますように^_^
by おおきな木が大好きな 漁師&ミュージシャン マウンテンマウスまあしいより